2020年3月8日 kintone API アップデート情報
2020 年 3 月 8 日に実施するメンテナンスにおける、kintone API のアップデートは次のとおりです。
今月の kintone のアップデート
アクセス権の設定 API が API トークン認証に対応しました。
パスワード認証を利用せず、よりセキュアにアプリのアクセス権を設定できるようになりました。
4 月の定期メンテナンスでも API トークン認証で利用可能な API を追加し、システム管理権限が必要な API を除くすべてのアプリ設定 API を、API トークン認証で利用可能とする予定です。
kintone REST API
仕様変更
API トークン認証で、一部のアプリ管理系 API を実行できます
対象 API
-
アプリのアクセス権の設定を取得する -
/k/v1/app/acl.json
[GET] -
アプリのアクセス権の設定を変更する -
/k/v1/app/acl.json
/k/v1/preview/app/acl.json
[PUT] -
レコードのアクセス権の設定を取得する -
/k/v1/record/acl.json
/k/v1/preview/record/acl.json
[GET] -
レコードのアクセス権の設定を変更する -
/k/v1/record/acl.json
/k/v1/preview/record/acl.json
[PUT] -
フィールドのアクセス権の設定を取得する -
/k/v1/field/acl.json
/k/v1/preview/field/acl.json
[GET] -
フィールドのアクセス権の設定を変更する -
/k/v1/field/acl.json
/k/v1/preview/field/acl.json
[PUT]
内容
API トークン認証で対象 API を実行したとき
- 変更前
- エラーになる。
- 変更後
- エラーにならず、操作を完了できる。
フォームの設定 API で、関連レコード一覧フィールドの設定の「表示するレコードの条件」に、ルックアップフィールドを指定できます
対象 API
-
フィールドを追加する -
/k/v1/preview/app/form/fields.json
[POST] -
フィールドの設定を変更する -
/k/v1/preview/app/form/fields.json
[PUT]
変更内容
関連レコード一覧フィールドの設定の「表示するレコードの条件」(properties.フィールドコード.condition.field
)にルックアップフィールドを指定したとき
- 変更前
- エラーになる。
- 変更後
- エラーにならず、ルックアップフィールドを指定できる。
HTMLを指定できるリクエストパラメーターの値に、target="_blank" を付けた文字列を設定できます
対象 API
-
1 件のレコードを登録する -
/k/v1/record.json
[POST] -
複数のレコードを登録する -
/k/v1/records.json
[POST] -
1 件のレコードを更新する -
/k/v1/record.json
[PUT] -
複数のレコードを更新する -
/k/v1/records.json
[PUT] -
スペースの本文を更新する -
/k/v1/space/body.json
[PUT] -
スペースのスレッドを更新する -
/k/v1/space/thread.json
[PUT]
変更内容
HTML 文字列を指定できるリクエストパラメーターの値に、「target="_blank"」を付けた文字列を設定したとき
以下に例を示します。
|
|
- 変更前
- 「target="_blank"」が取り除かれる。
1
a href="https://example.cybozu.com/k/" rel="nofollow">link</a>
- 変更後
- 「target="_blank"」が取り除かれず、指定とおりに設定できる。
1
<a href="https://example.cybozu.com/k/" target="_blank" rel="nofollow">link</a>
不具合修正
フィールドのサイズを表すオブジェクトのプロパティ(width・height・innerHeight)に 0始まりの数字(文字列)を指定すると、8進数で扱われる現象を解消しました
対象 API
フォームのレイアウトを変更する - /k/v1/preview/app/form/layout.json
[PUT]
修正内容
フィールドのサイズを表すオブジェクトのプロパティ(width
height
innerHeight
)に 0 始まりの数字(文字列)を指定したとき
- 修正前
- 8 進数で解釈した数値が設定される。
例:010 の場合、8 になる。 - 修正後
- 先頭の 0 を無視し 10 進数で解釈した数値が設定される。 例:010 の場合、10 になる。
リクエストパラメーターの app または id に 0 始まりの数字(文字列)を指定すると、8進数で扱われる現象を解消しました
対象 API
API を実行したユーザーのレコードのアクセス権の設定を取得する - /k/v1/records/acl/evaluate.json
[GET]
修正内容
リクエストパラメーターの app
または id
に 0 始まりの数字(文字列)を指定したとき
- 修正前
- 8 進数で解釈した数値が設定される。 例:010 の場合、8 になる。
- 修正後
- 先頭の 0 を無視し 10 進数で解釈した数値が設定される。
例:010 の場合、10 になる。
kintone JavaScript API
不具合修正
テーブルを API を使って非表示にすると、テーブル名が非表示にならない現象を解消しました
対象 API
フィールドの表示/非表示を切り替える kintone.app.record.setFieldShown()
修正内容
kintone.app.record.setFieldShown()
を使って、「テーブル名を表示する」設定をしたテーブルを非表示にしたとき
- 修正前
- テーブルのみ非表示になる。
- 修正後
- テーブルおよびテーブル名が非表示になる。
製品のアップデート情報
API 以外の kintone のアップデートに関する情報は、
kintone アップデート情報
を参照してください。
3 月定期メンテナンス分は後日公開されます。